横浜市立 横浜総合高等学校は、横浜市中央部に位置し、午前・午後・夜間の三部制をとる総合学科高校としては神奈川県内唯一の高等学校です。生徒各自のライフスタイルに合わせた柔軟な履修選択ができる形態をとっています。

同校では、旧システムとして小型NASを導入しておりましたが、30名程度のクラスの同時アクセスや画像表示で遅延が発生、動画を用いた授業では再生が行えない、内容保護のためにレプリケーション構成にしてあるがレプリケーションに失敗するなど、授業をサポートするための重要なシステムインフラとして、運用に支障をきたす大きな問題を抱えていました。

今回導入いただいたシステムは2台のCloudyⅢ NAS/Windows 2016とArcserve Replicationを組み合わせたもので、レプリケーションによるコンテンツの保護構成をとっています。生徒が授業で使用するPCからアクセスするファイルサーバとして利用され、最大で3クラス100名近い同時アクセスも行われます。クライアント数が多いこと、以前のNASでは負荷に耐えられなかったことから、高負荷に強い2.5インチモデルの検討もされましたが、最終的に3.5インチモデル2台構成を導入いただき、懸念された高負荷による支障もなく運用できています。

「近年、授業におけるICT活用が“主体的・対話的で深い学び”を行うための有効な一つの手法であると考えられており、その需要は年々増しています。その中でも非常に大事なのが、コミュニケーションや学びを深めるためにスムーズなデータ共有が行えることです。そのコンテンツとして、オフィスファイルだけでなく、音声や視覚からダイレクトに伝達できる映像を利用し、情報活用能力や問題解決能力を育み、社会を生きていく術を身につけることができる教育システムが教育現場で求められています。
今回の新NAS環境導入にあたり、安定した動作で100名を超える同時アクセスに耐えて授業に支障なく使えること、データ保護のためにスナップショットやバックアップが適切に行われること、そして、トラブル対応や機器の更新を見据えて構成をシンプルにすること、適切なアクセス制御が行えることがポイントでした。
今回導入した CloudyⅢ NAS/Windows 2016とArvserve Replicationを組み合わせた環境は、これらの懸案を同時に解決し、以前はできなかった3クラス同時での安定運用を実現しています。」
(同校システム担当 情報科 康 允範(かん ゆんぼむ)先生　談)

CloudyⅢ NASは研究機関の演算サーバとしても使われるCPU性能・メモリ搭載能力を持ち、コストパフォーマンスモデルから高性能モデルまで、さまざまなHDD/SSDとの組み合わせが可能なNAS装置として、幅広いユーザー層を持っています。OSとして広く運用実績を持つMicrosoft® Windows Storage Server 2016を採用し、オプションソフトウェアの追加により、本事例のAFPサーバ機能、セキュリティ対策のアクセス記録機能、データ保護のレプリケーション/HA機能など、柔軟に対応可能となっています。
1GbE、10GbEからInfiniBand、100GbEまでの各種高速ネットワークのオプション追加が可能で、強化されたネットワーク環境にも対応可能となっています。また、拡張筐体を併用することでペタバイトクラスのストレージを安価に構成することが可能です。

ニューテック製品に搭載されるHDDは、ニューテック社内で温度、湿度が管理された検査環境で専用検査装置による全数、全領域の検査を行っています。納入後の初期不良発生を抑制し、運用時の不良発生率も低減させることで、ストレージ装置としての信頼性を高めることを目的に、製品には数ランクに分類されたうち、最上級で合格したものだけが使用されています。この信頼性の裏付けにより、ITマーケットから科学技術・研究用途での大容量ストレージとして多くのお客様にご支持をいただいております。