キューアンドエー株式会社
- 導入いただいた製品
- ご導入前の課題
- ニューテックを選んだ理由
遠隔地間レプリケーションでディザスタリカバリ対応NAS環境を実現
キューアンドエー株式会社(https://www.qac.jp/)は、グループ会社全体で全国12か所にセンター拠点を置き、ICT関連サポートやテレマーケティングを主としたコンタクトセンター、オンサイトサポート業務を広く行っています。
グループ各社ともマルチベンダー・クロスカテゴリーのワンストップサービスを一気通貫のBPOトータルソリューションとして提供することで、ICTマーケット市場を支えています。
同社では旧システムとして、拠点ごとに小型NASを置く方法を採用しておりました。物理的に独立した拠点設置NASは拠点単位での運用が容易な反面、内容を同一に維持することが難しくなります。全国のセンター拠点で同一内容のサービスを提供しようとした場合に、参照資料の新旧があると均一なサービス品質を維持できない可能性があります。
今回導入いただいたシステムは2台のCloudyⅢ NAS/Windows 2016とArcserve Replicationを組み合わせたもので、東日本と西日本のデータセンターにそれぞれ各1台を設置し、遠隔地のデータをWAN越しに相互レプリケーションを構成しています。地震、洪水といった広範囲に被害を及ぼす抗い難い災害時においても業務を継続することを最優先にしながら、常に同一内容に自動メンテナンスされるNAS環境を実現しました。
「サポートセンターと言う業務は、災害時に通常よりも多くの緊急対応を要求される性格を持っています。多拠点に分散したサポートセンター拠点のサバイバビリティを最大限に生かすため、業務系統のNASも災害によって簡単には止まらないことを重視しました。
また、今回の新NAS環境導入にあたり、各拠点に分散していたデータと機材を一元管理することも重要なポイントです。数千クライアント・数百万ファイルの運用を可能にし、オンラインでテラバイトオーダーのレプリケーションしているCloudyⅢ NAS/Windows 2016とArcserve Replicationを組み合わせた環境はこれらの懸案を同時に解決しています」
(同社 情報システム部 システムインフラグループ長 師岡 裕行氏 談)
Arcserve Replicationについて
arcserve社(https://www.arcserve.com/jp/)は旧称CAの時代から、Windows環境下でのバックアップ、レプリケーションからWAN経由のディザスタリカバリ環境まで広く構築可能な製品群を提供しています。ニューテックではWindows Storage Serverを搭載したCloudyⅢシリーズ NASに同社のArcserve Replication/High Availability、Arcserve UDPとの組み合わせにより、障害に強い大容量ストレージインフラ環境構築のためのリソース提供を長年行っています。
CloudyⅢ NAS/Windows 2016について
CloudyⅢ NAS/Windows 2016は、研究機関の演算サーバーとしても使われるCPU性能・メモリ搭載能力を持ち、コストパフォーマンスモデルから高性能モデルまでさまざまなHDD/SSDとの組み合わせが可能なNAS装置として、幅広いユーザー層を持っています。OSとして広く運用実績を持つMicrosoft® Windows Storage Server 2016を採用し、オプションソフトウェアの追加により、本事例のAFPサーバ機能、セキュリティ対策のアクセス記録機能、データ保護のレプリケーション/HA機能など、柔軟に対応可能となっています。
1GbE、10GbEからInfiniBand、100GbEまでの各種高速ネットワークのオプション追加が可能で、強化されたネットワーク環境にも対応可能となっています。また、拡張筐体を併用することでペタバイトクラスのストレージを安価に構成することが可能です。
ニューテック製品に搭載されるHDDは、ニューテック社内で温度、湿度が管理された検査環境で専用検査装置による全数、全領域の検査を行っています。納入後の初期不良発生を抑制し、運用時の不良発生率も低減させることで、ストレージ装置としての信頼性を高めることを目的に、製品には数ランクに分類されたうち、最上級で合格したものだけが使用されています。この信頼性の裏付けにより、ITマーケットから科学技術・研究用途での大容量ストレージとして多くのお客様にご支持をいただいております。
(2020/03/16)