株式会社NTTデータ北陸
- 導入いただいた製品
- ご導入前の課題
- ニューテックを選んだ理由
株式会社NTTデータ北陸(本社:石川県金沢市)は、システムインテグレーション事業やネットワークシステムサービス事業など、北陸に根ざした企業として、より豊かな地域社会の実現に向けITを使った広範な事業を展開しています。積雪状況を積雪センサーで常時監視し、電話回線を介して、除雪指示や交通規制などを可能にするシステムや凍結状況に関するシステムなどその地域ならではのサービスを多く提供されているためグループ企業経由でもそのような要件のシステムを請け負っているそうです。
2008年8月にシステム開発やアプリケーションソフトウェア開発部門の設計書やソースコードを保存するファイルサーバとしてニューテックのSupremacy NAS/Windowsのレプリケーションモデルを採用していただきました。そこで、社内のシステム導入・管理と社内で実績のあるシステムの外販提案もされている立石様にお話を伺いました。
採用製品
金融及び公共機関のお客様が多く、そのようなお客様へ納めるシステムのドキュメントやプログラムソースコードなどの保存先となるので、システム停止に伴う業務の遅延やデータロストによる納期の遅れは許されません。必要要件としてはノードが2つあり電源、NICが冗長化され、RAIDレベルもRAID6が必須、容量は3TB以上というものでした。ご採用いただいた製品は3UサイズのWindows Storage ServerをベースにしたNASで、750GBのハードディスクを16台搭載しています。そのうち2台のハードディスクでミラーを組みWindows OSをプリインストール、データ領域として13台でRAID6を組み、残り1台をグローバルスペアとして構成し、ユーザ容量としては8.25TB確保されています。
「ニューテック製品を採用した大きな理由としては、ハードウェアを国内で自社開発していること。導入、設置はもとよりハードウェアだけでなくソフトウェアを含めた形でサポート・保守を一社で責任を持って実施してもらえる事です。製品仕様もレプリケーション込みで考えれば大手の様々な形態による冗長化された製品と比べても遜色がありません。また、保守・サポートを含めたトータルのコストパフォーマンスが良いというのが非常に魅力的だった。」と立石様はお話ししてくれました。
運用環境
運用環境についても下記のようにお話をいただきました。
「装置は金沢の本社に設置され、クライアント(ユーザ)は金沢の事業所だけではなく、VPN越しに福井及び富山のオフィスからもアクセスしているのでトータル350名くらい、同時アクセスは最大で4割程度です。現在はNFSシェアを公開しておらずWindows XPおよびVistaユーザのみです。8.25TBのボリュームを500GBのパーティションに分割し、それぞれの部門に割り当てしています。現在(2009年3月時点)すでに3.5TB程度は使用しており、今後容量が逼迫するようであればWindowsの標準機能でクオーター管理をするかもしれません。変更差分は平均して100GB程度と思います。また、パフォーマンスに関する不満はありません。」
レプリケーションについて
ニューテックが取り扱うNAS製品はその多くが大容量のため、テープなどによるバックアップが難しいという声を多く聞いております。そのためNAS製品のオプションとしてレプリケーションモデルをラインナップしていますが、選択される理由は大きく分けて2種類あります。
ひとつは災害対策としてで、その際はレプリケーションのターゲット装置はリモートサイトに設置されますが、同一敷地内の別建屋というケースもあります。もうひとつはデータ保護及び業務の継続性に重点をおいたもので、その際レプリケーションのターゲット装置は同一システムルーム内に設置されます。株式会社NTTデータ北陸様のケースは後者で、同じシステムルーム内に設置されています。
保守・サポートについて
本製品のご導入時にニューテックのブロンズオンサイト保守5年パックを合わせてご購入・ご契約していただいております。装置の購入に関わる初期費用だけではなく、5年間の長期スパンで見たトータルコストで比較検討した結果、ニューテック製品に大きなコストメリットがあり、決め手となりました。
「導入コストは購入時に営業マンがディスカウントしてくれたため安く抑えられたが、運用、保守コストが非常に高価だ」というお話をよく耳にします。立石様は、社内はもとより株式会社NTTデータ北陸のお客様に対してもそのようなお考えの元、製品の提案をされております。
また、ご導入製品がレプリケーションモデルである事、ニューテック製品が3年間の無償保証が付いている事で、あえて保守契約をしない、という発想は当初よりなかったとお聞きしました。障害があった場合は冗長性のない状態になり、その状態が長く続く事はビジネス上許容できず、障害コールに対し迅速に対応するサービスレベルのブロンズオンサイト保守を選択いただきました。
本製品以外にも過去にバックアップソフトウェア等をご購入いただき、装置やシステムに関するお問い合わせもいただいており、ニューテックのサポートについては、「業務の継続性を第一に考え障害対応を行っている点が非常に満足している」と高い評価をいただきました。
ファイルサーバの使用方法
今回は開発者向けファイルサーバとして導入しております。開発者はプロジェクトやソフトウェアのバージョン毎にディレクトリを作成し、その中に関連ファイルを置き暫く仕事をします。そして、次のバージョンや類似プロジェクトがあった場合、過去のディレクトリを丸ごと新しいディレクトリ配下にコピーし、作業を開始するというものです。これは開発者側から見た履歴管理で、管理者が実施するバックアップによるそれとはタイミングが異なり管理者が介在できない領域です。今回導入のファイルサーバは、開発者側にとって理想的な方法で使用されていると思いました。但し、古いプロジェクトや古いバージョンのディレクトリはアーカイブしファイルサーバから削除されるべきと思いますが、現実はそうもいかないようです。今後、ファイルサーバの重複排除技術が有効なツールになると考えます。
最後に
システムルームには、他社製品も設置されています。その中でも、やはりニューテックの製品、品質、サポートが1番良かったと言っていただけるよう、今後もより良い製品、サービスをご提供していきたいと思います。
(2009/4/24)