ヤマトシステム開発株式会社

ヤマト運輸のITシステムを支え、さらに様々な業界に外販展開

2008年5月にNAS提案の依頼があり、ニューテックからWindows Storage Server 2003を搭載したNASのレプリケーションモデルを提案し、導入させていただいたのがお付き合いの始まりです。それを契機に2009年6月、2010年1月にそれぞれ同一構成のモデルを2回にわたり追加導入させていただきました。(2010/6/22)

導入いただいた製品: 各部門が独自に導入したファイルサーバを使用。バックアップもなくデータ損失のリスクがあった。

ご導入前の課題: 各部門が独自に導入したファイルサーバを使用。バックアップもなくデータ損失のリスクがあった。

ニューテックを選んだ理由: バックアップを含める統合管理システムの導入を計画し、複数社の見積もりの中から、最もコストパフォーマンスが高かったニューテックを選定。

ヤマトシステム開発(株)はヤマト運輸のコンピュータ室から分社化し誕生した、本社を東京都江東区南砂に構える資本金18億円、従業員数3,446名の会社です(2010年4月1日現在)。
宅急便の「荷物追跡システム」や、伝票発行システム「B2」の開発・運用など、ヤマトグループのITシステムを支える事業を始め、製造・流通・金融など様々な分野のお客様に向けて各種ITサービスをご提供する事業も展開しています。外販に注力し、今では3分の2以上がグループ会社以外の売り上げとなっています。

システム本部運用技術グループ左から小松様、千田様、廣田マネージャー

2008年5月にNAS提案の依頼があり、ニューテックからWindows Storage Server 2003を搭載したNAS(NSP500G16NAS3UWSR2)5.5TBのレプリケーションモデルを提案し、導入させていただいたのがお付き合いの始まりです。それを契機に2009年6月、2010年1月にそれぞれ同一構成のモデルを2回にわたり追加導入させていただきました。

導入の理由

「ニューテックのNASを導入する前は、各部門が独自にファイルサーバを設置していました。これらのファイルサーバはバックアップがされていないシングル構成のためデータ損失による業務停止のリスクがあるものや、事務フロアに設置しているためサーバ/ストレージの盗難のリスクがあるものが含まれていました。
そこでバックアップを含めた統合管理システムを設計することで、社内ファイルサーバが抱える問題の解決と、資産保護によるセキュリティの強化、管理コストの低減を実現するために新規システムを導入することを決定しました。
システムの選定においては4，5社から提案をしてもらいましたが、レプリケーションモデルはシステム全体が2重化されているため、無停止ではないがサービス停止を最小限にできること、データをバックアップする必要がなくなる点に加え、レプリケーションのNAS筐体を2台セットで購入しても他社より圧倒的に安価であったことからニューテックのSupremacy NAS/Windowsを採用しました。
これにより事務フロアに置かれていた各部門の機材を減らしていくことができていますし、日々のバックアップをせずにデータを保護することが可能になりました。また、現在では、新たな用途として文書管理システムの導入による情報共有や、シンクライアント導入におけるデータ格納先としても活用されています。さらにこのシンクライアントの増設計画にあわせ、2セットの増設を予定しています」とシステム本部運用技術グループマネージャーの廣田様がお話してくれました。

運用について

導入製品

運用については「導入しているNASにはそれぞれ800ユーザ程度を割り当てて負荷を分散させています。各部門に対してはQuotaを設定し、それぞれに必要容量を割り当てて課金する方法をとっています。85%でアラート、100%で書き込みができなくなりますので各部門でどうしても追加が必要であれば、都度、割り当て容量を増やすような仕組みを導入し、無尽蔵な容量増加に対しては抑止をかけています」
「WindowsのVSS機能によりスナップショットを取得することで、ファイルレベルのロールバックに対応し、レプリケーションによりハードを含めた障害に対応することができます。レプリケーションは常時同期モードでソース更新時にターゲットも更新される設定にしています。就業後にはウイルススキャンを実行、全てのアクセスを解析できるようログも取得/解析ツールも導入しています。
クライアントは本社を含め全国各地の事業所にあり、現時点ではWindows XPが大半でVistaが多少あり、基本的にはオフィスファイルの保存用で使われています。Windows7については今後導入をすすめていきます」(廣田様)

ニューテックに対して

システム本部運用技術グループの千田様からニューテックに対して「RAIDコントローラのファームウェアが更新されましたというメールがよく届くがアップデート自体の手間がかかるため、もう少し頻度が少ないとありがたい」というお言葉をいただきました。
たしかに運用されている方にとっては余計な仕事になるわけで大変申し訳なく思いますが、ニューテックとしては判明したファームウェアの問題はタイムリーに修正し、障害を未然に防ぐ事を最優先に考えていますのでご理解いただきたく思います。
前述のとおり、今後導入予定の追加2セットを滞りなく導入させていただき、また合わせてニューテックの重複排除NASやILMの製品にもご興味があるというお話をいただきましたのでご紹介していきたいと思っています。

(2010/6/22)