富士フイルム九州株式会社
- 導入いただいた製品
- ご導入前の課題
- ニューテックを選んだ理由
-CloudyⅡ NAS/Windows、SmartNAS/Windows 2012-
富士フイルム九州株式会社について
富士フイルム九州株式会社は2005年4月に設立された、富士フイルム株式会社100%出資の生産子会社です。
熊本県に工場を構え、液晶ディスプレイ用光学フィルムを一貫生産しています。このフィルムは富士フイルムグループがワールドワイドで約70%のシェアを持っており、その約6割がここの工場から出荷されているとのことです。液晶ディスプレイは、より大画面に、より高品質にと、ますます進化をし続けていますが、富士フイルム九州では安定製造を実現する高い生産システムと厳重な品質保証体制とともに、マネジメントシステムにおいても3つの国際規格(ISO9001(品質)、ISO14001(環境)、OHSAS18001(労働安全衛生))を認証取得されています。
また、自然環境にやさしい企業を目指して、省資源、省エネルギー推進のためのさまざまな環境対応技術など、地域に根付いた活動をされています。
導入のきっかけ
CloudyⅡ NAS/Windows(以下CloudyII NAS)とSmartNAS/Windows 2012(以下SmartNAS)を導入していただくきっかけを保全技術部 設備保全課の伊藤様は以下のようにお話してくださいました。
「前職(SE)でニューテック製品の高い評価をネットワーク/サーバ構築担当者から聞いていたのがきっかけで、今回、構成機器候補として評価機貸出を依頼しました。「コストパフォーマンスの良さ」、「ストレージメーカとしての知名度・信頼性」、「技術サポートの充実」に加え、機器評価も問題なかったため採用に至りました」
ファイルサーバの要件
今回導入いただくにあたり、ユーザ部門である品質保証部の佐藤課長に必要要件についてお話していただきました。
「本工場は生産棟(建屋)が4棟あり、各生産棟内に検査室があります。建屋は広く、居室と検査室間が離れており、行き来するのが大変です。一方で生産ラインは24時間稼働しており、各種品質検査も24時間実施しています。品質部門では品質検査時の各検査データを日々チェック/管理し、3年間保管していますが、この業務を効率化すると共に、データ保管の信頼性を向上したいというのが要望でした」
今回導入いただいた構成
SmartNAS(SATA 3TB×2)を4台と、そのバックアップ用としてCloudyII NAS(SATA 2TB×12)を1台導入していただきました。その選定について、保全技術部 大貫主任は以下のようにお話してくださいました。
「ニューテック製品導入前までは、検査データ保存用ストレージとして他社製品を使用していましたが、メーカ独自OSだったため、ストレージ上でバックアップ用のアプリケーションを動作させることができないなど、利便性が悪く、また、障害対策/バックアップを各検査データ保存用ストレージ毎に個々の建屋で行っていたため、信頼性、保守性やスケーラビリティの面でも十分とは言えない状態でした。そのため、今回ストレージをリプレースするにあたり、機器要件として各検査データ保存用ストレージは、「Windows Server OS」、「RAID1構成」とし、バックアップストレージは、「Windows Server OS」、「RAID6またはRAID10構成」、「ディスク増設可能」としました」
運用について
運用について、伊藤様は以下のようにお話してくださいました。
「各生産棟の検査室内にある複数の品質検査用PCから、検査室内に設置したSmartNASに検査データを自動転送し保管しています。また、それぞれのSmatNASに転送された検査データは、その日のうちにサーバ室にあるCloudyⅡ NASへCA Technologies社 のARCserve Replicationを使いバックアップとして保管すると共に、各検査室に行かずにデータを閲覧できるようにしています。各検査室とサーバ室間は100Mbpsのネットワークですが、各SmartNASからのレプリケーションの同期スケジュール時間をずらすことにより、大きな遅延が発生しないようにしています」
最後に
最後に、社内の情報システム全般を管轄されている保全技術部の両名と、品質保証部の佐藤課長より、
「新しい技術は非常に興味があるが、高価だったり技術情報が希少だったりします。ニューテックには新しい技術をより安価に、より汎用的に製品仕様に組み込み、世に広めていく、そういった「モノづくり」に期待しています」
とのお言葉をいただきました。
(2014/1/28)