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豊国印刷株式会社

導入いただいた製品
ご導入前の課題
ニューテックを選んだ理由

豊国印刷株式会社

印刷メディアからクロスメディアまでのコンテンツ・ビジネスをサポート

豊国印刷株式会社は講談社・光文社の関連企業として、昭和21年に創業。近年では、「書籍」「雑誌」「コミック」を3本柱とした編集のDTP製作をサポートし、出版社の財産であるコンテンツ・データの作成・保管・運用支援などを行っています。また、コミックについては出版業界でも最初にDTP化を始め、フォントメーカーである株式会社モリサワと協力し、コミック用のフォントを作成しました。コミックを扱う企業はいくつか存在していますが、その中でも長年にわたり培われた技術とノウハウは現在の業界内でもトップレベルを誇り続けています。

コンテンツ・データの編集/管理/運用を支えるデータ制作部

(左から)杉原智幸様、岡田秀樹ゼネラルマネージャー、藤村達明係長

こうした業務を支える上で大変重要であるファイルサーバ用の大容量ストレージとして、『Newtech Replication Suite(NRS)』、データバックアップ用に『ニューテック バックアップ・アクセラレータ(VTL)』を導入いただきました。今回導入いただくにあたり、どのような背景があったのか、生産本部データ制作部の岡田秀樹様・藤村達明様・杉原智幸様へお話を伺いました。

NRS/VTL導入前のストレージシステムが抱えていた課題

「NRS導入前は3台のファイルサーバにそれぞれストレージ装置とテープ装置が接続されており、バックアップも個々のサーバごとにそれぞれ行っていました。しかし、それではバックアップ作業が煩雑になってしまい、運用にかかるコストがかさんでいました。また、テープメディアの信頼性も不安要素になっていました」(岡田様)
そうした中でも特に大きな問題となっていたのが、日々増え続ける一方の大量のデータのバックアップにかかる所要時間でした。
杉原様はこの時の状況を次のように語ります。
「DTPで扱うファイルは数百KBから数十MBと、細かいファイルがほとんどです。こうしたファイルが10TBほど保管されている状況で、従来のテープバックアップでは、週末のフルバックアップで約40時間、平日の差分バックアップでさえ、約6時間かかってしまっていました」
既存ファイルサーバおよびストレージの機器リプレースのタイミングでストレージシステムの集約を行い、バックアップ体制の見直しも行うことが急務となっていたのです。

新たなストレージシステムモデルの検討

そこで検討されたのが、国内ストレージベンダーとして多くのストレージ/バックアップシステム環境の構築も行ってきたニューテックの提供するNRSとVTLの組合せでした。
ストレージを集約する一方で、ストレージの停止に伴うリスクは大きくなります。そこでNRSのHAミラー機能を使用し、ストレージを二重化することで万一の障害時にも最小限のダウンタイムで復旧ができるように備えました。
「二重化コントローラやスナップショットなどの機能を有しているストレージ機器が他製品でもあることは知っていましたが、Mac OSへの対応がなされていないものがほとんどでした。その点、NRSはMac OSに対応しており、低コストで大容量ボリュームを提供できることからも今回の導入を決定しました」(杉原様)

NRSとVTLを導入したことでバックアップ運用コストを大幅に削減

NRSとVTL

また、こちらもNRSの持つ機能である、スナップショット機能を併用し、毎日0:00にセカンダリストレージへ一日一回のスナップショットを取得しており、そのスナップショットボリュームからVTLへDisk to Diskでのフル/差分バックアップで世代管理を行っています。その結果、フルバックアップが約6時間、差分バックアップは約1時間と、劇的な時間短縮が実現されました。
さらにこれらのバックアップはスケジューリングで自動化・一括管理されているために管理コストが削減でき、不安定だったテープバックアップ時のようなアナログ的なエラーも解消されました。

サポート体制について

導入時・導入直後は多少のトラブルがあったものの、現在ではすべて解消され、本格的な運用が開始されてすでに3ヶ月ほど経ちますが大きなトラブルは発生していません。
「サポート面に関しては、今回からニューテックのストレージサポートに加え、ファイルサーバの運用サポートとして、Mac OSのサポートに定評のある、ウチダエスコ株式会社のマルチベンダー保守も加わり、システム全体としての保守管理を行うことでサービス稼働率が向上できたと考えています」(杉原様)

最後に

「今後は出版業界も電子書籍化などの流れもあり、扱うデータ量は更に増え続けていくでしょうし、そのデータを保全していくという分野においても我々の業務の社会的意義は高まっていくと思います。そうした中でもユーザ様がより一層安心してご利用いただけるような高品質のサービスをこれからも提供し続けていきたい」と、最後に岡田様は今後の抱負を語ってくださいました。今後も新たなビジネスを創造し続けていく同社に対し、ニューテックもバックアップさせていただくべく、よりよい製品/サポートを提供していきたいと考えています。

NRSシステム構成図(HAミラー+スナップショット&コピー+VTLバックアップ)

(2010/4/26)

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