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『ストレージ・ドメイン管理』という考え方による、新次元のストレージ管理事例

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外付けハードウェアRAIDの低価格化、J-SOX法に代表される内部統制強化により、大容量・数多くのストレージ筐体管理が必要になっていますので、バックアップや災害対策、拡張性といった観点での柔軟なストレージ管理体制は急務であるといえます。
そこで、ニューテックでは『ストレージ・ドメイン管理』という手法で、大容量ボリュームや数多くのストレージ筐体の管理効率を向上させたストレージ構築事例が急増しています。このコーナーではその構築事例について解説します。

大容量(テラバイトクラス)ボリュームと多くのストレージ筐体の管理

J-SOX法に代表される内部統制強化等により、ストレージの集約が再び見直されています。各種ログ等統制強化データが大量に蓄積されるため、バックアップ領域を考慮すれば、数テラバイトに留まらず、10テラバイト以上を1サイト・1アプリケーションで管理しなければならない時代になりました。これらのストレージ構築は、ニューテックSATAストレージに代表とされるように、テラバイト単価20万円以下の外付けハードウェアRAIDストレージ等を活用すれば、容量だけは簡単に実現できますが、「適切で柔軟なストレージ管理」は実現できておらず、その手段を見つけることに、システム管理者様・システムインテグレーター様は頭を悩ましていらっしゃいます。それでは、これらストレージサイトの問題点をまとめてみましょう。

  • テラバイトクラスのボリュームを確実に短時間でバックアップする
  • 導入後であっても、オンラインでストレージ拡張を柔軟に行いたい
  • 導入後の事業拡大に合わせ、様々なストレージ機能を拡張したい

→ストレージ筐体間ミラー(同期・非同期)、遠隔ミラーリング(災害対策)

従来ニューテックでは、5年以上前から高速バックアップの切り札として、DtoDバックアップを提供してまいりましたが、ボリュームあたりのサイズが1テラバイトを超えた環境では、ファイルシステムバックアップの限界が見え隠れしていました。そこでニューテックでは、新次元のストレージ管理体制として、ブロックレベルでのデータ増分を、ストレージ筐体間で通信することによって、より柔軟で確実なストレージ管理体制の提供を始めました。

『ストレージ・ドメイン管理』という考え方で、新たなストレージ管理へ

『Newtech Replication Suite(以下NRS)』によるストレージ・ソリューションは、従来ストレージ筐体間で通信ができなかった環境へ、「NRSコントローラ」という外部RAIDコントローラを配することにより、ストレージ筐体間でのブロックレベル増分データの通信や、オンラインストレージ増設を実現するシステムです。

『ストレージ・ドメイン管理』という考え方で、新たなストレージ管理へ

この「NRSコントローラ」は、『ストレージ・ドメイン』としての役割を果たします。すなわち、『ストレージ・ドメイン』たる複数の「NRSコントローラ」間にて、様々な形態(非同期型・同期型・遠隔非同期型)でのデーター・レプリケーションを実現します。この管理手法により、上述の課題は全て解決され、費用対効果の高いストレージ管理を手に入れられたお客様の構築事例をご紹介しましょう。

事業モデルの拡張に応じ、変幻自在のストレージ環境を実現

ここでご紹介するお客様の構築事例は、J-SOX法の施行を控え、社内のあらゆる文書やアクセス履歴(ログ)の長期保管をするため、アプリケーションとしてはファイルサーバが中心のNRSストレージ構築事例です。
長期蓄積が主体となりますので、当然容量も大きくなり、プライマリボリュームが約6テラバイト、その2次保管領域として、セカンダリディスクが2世代分用意され、計18テラバイトを1ストレージサイトとして管理します。初年度の投資は、ストレージに対し2千万円以下という課題がありましたので、ひとつの「NRSコントローラ」=ひとつの『ストレージ・ドメイン』での稼動開始となりました。
一方、事業の拡張や、使用するアプリケーションの重要度に合わせ、ストレージ筐体間のHA構成(筐体間リアルタイムミラー&障害時自動切換え)や、同社様の情報システム3ヵ年計画の中では、遠隔地へのデータ複製による災害対策=ディザスタ・リカバリー構成の追加が、必要とされています。
しかしながら、一度これだけの容量を構築した後に、機能拡張をする度にシステム停止することは、システム全体へのインパクトも大きく、避けなければなりません。NRSコントローラによる『ストレージ・ドメイン』管理形態であれば、『ストレージ・ドメイン』単位でもオンライン拡張も可能ですから*1、事後のHA構成や、遠隔非同期IPミラーリングが実現できることを前提とした初期投資を、無理なく段階を踏んでご導入いただけることになりました。ニューテックNRSは、こういった費用対効果の高い拡張性がお客様に認められ、急激にご導入事例が増加しております。
*1:初期導入時に、追加ストレージドメイン用のFCポート(HBA)等、事前設計内容についてストレージ・ドメインの拡張を想定した構成とする必要があります。

事業モデルの拡張に応じ、変幻自在のストレージ環境を実現

RSコントローラへ接続するストレージ筐体は、ニューテックがご提供するストレージの殆どが接続可能です。例えば、プライマリを信頼性が高いSASディスクベースとし、セカンダリは費用対効果の高いSATAディスクベースを採用するといった、ハイブリッド構成が可能です。
ストレージやレプリケーション機能の適切な選定と組み合わせは、ストレージ・ドメイン構築経験が豊富な、ニューテックのソリューションパートナー企業様による適切なコンサルティングにて、個別の設計をさせて頂いています。ご興味があるお客様は、まず弊社ソリューション営業部へお問い合わせください。

(2007/11/15)

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