Newtech Replication Suite ご導入事例
- 導入いただいた製品
- ご導入前の課題
- ニューテックを選んだ理由
Newtech Replication Suite(以下NRS)によって、大容量ストレージの管理、特にバックアップの確実性と短時間での確実な復旧を手に入れられた、お客様の事例をご紹介します。
某大手通信事業者様 品質保証部門でのご導入事例
お客様の概要と、ご導入前の課題
このお客様では、通信需要の多様化により急激にストレージ需要が増大し、多くの課題を抱えていらっしゃいました。具体的には、繁忙期では1日あたり100GBもの品質保証データが、ファイルサーバに書き込まれ、低コストで容量需要の増大に対応することはもちろん、一方では12TBもの大容量データをいかに確実にバックアップすることが課題となっていました。ご相談時点では、バックアップ所要時間が長時間化し、毎日のバックアップを希望されていながら、現実には週1回しかバックアップを実行することができず、また常に2TBの1ボリュームあたり、50?100個のバックアップエラーに悩まされていました。
バックアップエラー=部分的にバックアップが取得できていないということであり、品質保証のための大切なデータが確実にバックアップできていないことは、経営層でも大きな課題として取り上げられました。
ご導入事例によるNRS効果の実態
NRSご導入でわかる、劇的なストレージ管理性向上
<環境> 2TBボリューム×6個のスナップショット&コピー(ストレージ筐体間ミラー)
ご導入のきっかけ
ニューテックのストレージを8TB(本番ボリュームは4TB)分を、1年前にご導入いただいていましたが、当初5年後を想定して設計した容量でありながら、2年以内に容量を使い切ってしまう事態となりました。そこで、ストレージ増設と共に、毎回エラーが多発しているバックアップを改善・強化することが課題となりました。
- 合計12TB(増設後)を短時間でバックアップできること。
- バックアップを短時間化した後、バックアップ頻度を毎日とする。
- バックアップエラーを限りなくゼロにする。
- バックアップやシステム増強に対するシステム停止をゼロに近づける。
ニューテックからは、お客様のご予算と運用性を考慮し、D2D、D2 D2TおよびNRSによるレプリケーションの3案をご提案しました。このような幅広いニューテックのストレージソリューションご提案の中から、お客様の実運用に最も適した運用体系として、NRSをご選定いただきました。
今後の課題
今回、ご予算の関係でテープへの静的なバックアップを付加できませんでした。また企業業務の継続性獲得(CDP)のために、遠隔地へのデータ別地保管も課題になっています。NRSは、後日のシステム拡張が容易にできるストレージシステムであるため、お客様も次期のご予算追加にて、これらの課題が後日柔軟に実現できることをご理解いただけ、安心してご導入いただくことができました。これらが今回のNRSご導入の判断材料となったことを付け加えさせていただきます。
NRSご導入後のシステム構成
気象庁 温室効果ガス 解析・提供装置用NRS
地球温暖化を抑制するための解析・情報提供用大容量ストレージシステムに、NRSをご導入いただきました!
ご導入のきっかけ
当該用途の既存サーバ・ストレージシステムをリプレイスするにあたり、より多くの温室効果ガス情報の蓄積や解析、一般への情報公開用の蓄積場所として、100TB弱のストレージ調達が急務となりました。既存ストレージ・メーカの容量単価ではとてもご予算範囲内でご希望容量を実現できないため、気象庁本庁様でも既に数多くのご導入実績のある、ニューテックストレージをご検討いただくことになりました。
一方、単なる大容量ストレージサイトの構築だけではなく、最重要データ類の確実かつ安定したバックアップの体制が課題となり、従来のD2D、D2D2Tでは運用に限界があることをニューテックからご説明し、この度NRSを利用した84TBのストレージサイト構築をご提供することになりました。
ご導入後の成果
ご予算の関係で、最終的に84TBの実効容量をご導入いただくこととなりましたが、内16TBを使用して、NRSスナップショット&コピーによって、8TB対8TBのレプリケーションを運用することになりました。
このレプリケーション処理は、ボリュームのミラーリングですが、任意の時間にミラーをバッチ実行(実際には夜間バッチで1日1回実行)し、システムの中でも最重要となる、お客様制作の開発用ソースコードや解析演算結果について、データ保護をしています。
この処理は、NRSコントローラ内で登録された、スクリプトで自動処理されますし、その前後に必要なお客様サーバー側での処理(メインメモリ上キャッシュデータのフラッシュ等)もNRSコントローラ側で一元自動処理・管理されています。このため大容量ながら、ご使用されるユーザ様にはシームレスに運用していただけるという成果を得られました。
(2006/12/5)