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気象庁 気候・海洋気象部

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導入いただいた製品
ご導入前の課題
ニューテックを選んだ理由

ユーザー様の概要とシステム構築の主旨

気象庁 気候・海洋気象部気候情報課様では、従前よりエルニーニョ現象の解析等、気象・気候データの数値解析や、季節予報の検証などの様々な用途で数多くのニューテックストレージをご愛用いただいております。同課では、これらのハードウェアに依存した技術インフラを重視して、より正確な気候関係の情報提供に貢献されています。
今回のシステム「地球水循環データ解析処理装置」は、文部科学省 科学技術振興調整費による共同研究課題「地球水循環インフォマティクスの確立」(代表研究者:小池俊雄東京大学大学院教授)に参加して、全地球規模の水循環メカニズムの解析と、水資源対策の策定のために地球大気・陸面・雪氷等の高精度かつ詳細な解析値データを作成・提供することを主な目的としています。具体的には、過去26年分(将来的には50年分)のデータ同化技術による長期再解析データや、気象観測データを本システム上に蓄積し、これらをもとに必要な水循環データを提供できる体制を整えています。

今回のシステム選定のポイント

データ同化による膨大な格子点値データと観測データの蓄積・ハンドリング、および高速のデータ解析を効率よく進める上で、まず高速な演算ができるCPUと、限られた予算内で最大限のストレージ容量が必要になりました。ストレージについては容量単価が安価なだけではなく、安定したスループットも要求されるシステム構築でした。
事後のストレージ増設も考慮しますと、ホストコンピュータとの接続はSCSIでは既に限界であり、ファイバ・チャネルを利用した柔軟な接続形態が要求されますが、このファイバ・チャネルインフラも安価で提供される必要がありました。一方、多く発生すると思われる、ストレージへのランダムアクセスが安定して高速であるという点を、ニューテックからご提案させていただき、これらの条件を総合して、IDEディスクベースRAIDをファイバ・チャネル接続とし、将来の拡張性を考慮して、ファイバ・チャネルスイッチを利用しました。
高速な計算処理能力を得るために、Itanium2RCPUを搭載したHP製ホストコンピュータをご選定され、OSはユーザー様部門で書き起こしたプログラムを利用するためにHP-UXが条件でした。導入仕様検討時で最新のホストコンピュータ環境であり、ニューテックストレージもItanium2R CPUマシンへの接続はそれまで未対応でしたが、実機による迅速・柔軟な検証体制を実行し、実際に利用するプログラム・データを使用した事前検証等を行うことができたことで、確実なシステム構築が可能になりました。一般競争入札を経て、結果的に、HP-UX等商用UNIXでのサポート実績も豊富なニューテックストレージを含む構成が採用されました。
現に、本取材時点の稼動開始からわずか2ヶ月ですでにストレージ容量12TBの約70%を消費し、業務にフル稼働しています。

導入製品

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バックアップ・アクセラレータ

ディスクtoディスクバックアップサーバであるニューテック バックアップ・アクセラレータは、今回のシステムとそれ以外に既設のサーバ群計8台のバックアップ集中化と高速化のために必要でした。一部のサーバでは100GBを超えるユーザー領域が含まれており、これらを集中管理してネットワーク越しにバックアップを行い、万一の非常時に現実的な処理時間内でリストアすることは従来のテープローダ等のみでのバックアップ体制では不可能でした。
ニューテック バックアップ・アクセラレータでは、専用にチューニングされたハードウェアとともに、バックアップJOBの並列実行機能や、差分バックアップデータの合成機能によって、普段は差分バックアップのみで毎回フルバックアップしたのと同じ状態を保持できます。これにより現実的な所要時間を実現することができました。メリットは実際にリストアする段階で大きな差となってきます。ディスクtoディスクバックアップだけでは、万一の自然災害等に際して不安なので、テープにも週一回合成したフルバックアップデータを自動転送する仕組みとしましたが、テープの上書き処理はバックアップ・アクセラレータのデータベースが自動管理しますので、日常のテープ管理も実質不要で簡便です。何よりニューテックの場合バックアップ・アクセラレータの導入実績が豊富であり、実測値も参考とすることができたので、バックアップ業務の効率化がイメージしていただきやすかったようです。バックアップソフトウェアもこれまでご利用のものより簡便な日本語GUIであり、運用管理の手間を増やさずにバックアップ範囲を大幅に拡大できたとのことでした。

構成図

(2004/7/14)

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