北海道大学大学院 地球環境科学研究院
データ解析にも保管にも活躍する高スペックストレージ
環境科学や地球科学などの領域において、日夜最先端の研究が行われている北海道大学の大学院地球環境科学研究院。2017年に「Cloudy JBOD」をご導入いただいたことを皮切りに、2020年には「Cloudy-SRV」をHDDと同時購入、2021年には「Cloudy JBOD 」ご導入と、ニューテックの製品を長くご利用いただいています。今回は、当研究院で気象学を研究されている佐藤友徳准教授に、製品導入のきっかけや活用方法をお伺いしました。
- 導入いただいた製品
- ご導入前の課題
- ニューテックを選んだ理由
- 以前在籍していた研究室でニューテックのストレージが使われていた。研究用途に親和性が高いラインアップが揃っており、長年利用しても不便を感じないことから、サーバ/大容量ストレージの導入はニューテックに相談している。
具体的にどのような用途で使われていますか?
私たちの研究室では、ニューテック製品をデータ解析・データ保管という2つの目的で利用しています。データ解析にはある程度のスペックが必要となりますが、気象や流体力学のシミュレーションなど一定の負荷がかかる運用でも、問題なく使用できています。大容量のディスクを載せてファイルサーバとしても活用しており、かなりの量の研究用データをアーカイブしています。データ解析とデータ保管を両立できる点は、ニューテック製品の品質の高さを物語っていると思います。
データを外部からインポートする需要も大きく、現在は海洋研究開発機構(JAMSTEC)のスパコンで実施された気候予測のシミュレーション結果をローカルにコピーし、その後データの解析結果を保存しています。
何名くらいで使われていますか?アクセス負荷を感じることはありませんでしょうか?
10名ほどの研究室のメンバーがアクセスしていますが、それぞれの活動時間や工程はまちまちなので、全員同時にアクセスすることはほとんどありません。基本的には、半数の5名程度が同時ログインしていることが多いです。卒業前のシーズンはアクセスが集中しがちにはなりますが、アクセス負荷によって不便に感じるような経験は現状ありません。
ニューテック製品を長く使っていただいていますが、ニューテック導入のきっかけについて教えていただけますか?
15年ほど前に他大学にポストドクターとして所属していたのですが、その研究室に導入されていたサーバを目にしたのが、ニューテック製品との出会いです。私の研究分野ではニューテック製品を使っている人が多いですし、特に製品への不満も感じていなかったので、北海道大学に異動してからも自然にニューテック製品を利用する流れになりました。
当時の営業担当の方とは長い付き合いです。別の用事で北海道大学に来たときにも研究室に顔を出してくださったり、学会でお会いしてお話したりと、個人的にお話する機会が多かったこともあり、「何かあったときには真っ先に相談したい」と思うようになりました。
研究を続けていくとデータがどんどん増えていくと思いますが、増えたデータは今後どう扱っていく予定でしょうか?
記憶域が足りなくなってきたら、JBODを接続してディスクを補充しています。特に1つのプロジェクトを複数の大学で進める際、大学ごとにサーバでデータ管理するのは効率が良くありません。どこかにクラウドをひとつ置き、そこにみんなでアクセスするという運用に切り替えたいのですが、この点についてはまだ検討中です。研究に利用できるような大きなクラウドを構築するとなると、まとまった設備や保守のための人員が必要になるため、現状では実現が難しいと感じています。
特にどんなときにデータが多くなりますか?
シミュレーション中心に研究を進める年は、保存ファイルが多くなりデータ容量を圧迫します。
一方、データを外部から参照することが多い年だと、データの移行に手間がかかることもあり、データの増え方こそ緩やかになりますが、データそのものはかなり大きなものになります。現在、地球シミュレータ(スーパーコンピュータ)を使ったシミュレーションのデータをJAMSTECからインポートしています。マスターデータがJAMSTECにあり、その中から研究用データを持ってくるようなイメージですね。
ニューテック製品への総合的な評価をお聞かせ願えますでしょうか?
ニューテック製品とは長いお付き合いですが、非常に満足しています。シミュレーションにも使用しているため、かなりタフな使い方をしていると思いますが、長く活躍してくれています。今後も使い続けたい製品です。
インタビューを終えて(ニューテックコメント)
佐藤准教授には長年高度な研究の第一線で当社製品をお使いいただいており、感謝の念に堪えません。私たちは常に「お客様第一」を心がけ、高品質な商品を低価格でご提供できるよう日々企業努力を重ねています。佐藤准教授には「生涯ニューテック一筋!」と言っていただけるよう、ご期待に応え続けていきたいと思います。本日はお忙しいなか貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました!